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ころんとした丸い形。 漆黒の艶やかな色。
さやの中でじっくり熟成される黒豆には、
自然のゆたかな恵みが凝縮されています。
「黒豆は手がかかる」とよく言われます。
その理由の一つが、土づくり。
大地の滋養をたっぷり吸い上げる黒豆は、
有機質に富んだ肥えた土でなければ
十分に育つことができません。
また、夏には畝の土を盛り上げる
「土寄せ」が二回も三回も行われます。
根を大きく張らせるこのひと手間が、
台風にも強い丈夫な黒豆を育むのです。
これらの作業は、すべて手作業。
手間をかけ、
丹精を込めて育てられた黒豆は、
青々とした美しい葉を茂らせ、
秋には滋養に富んだ黒豆を実らせます。
お届けしたいのは、黒豆本来の旨み。
黒豆のすべてを知っている
善祥庵だからこそ、
届けられる「本物」のおいしさがあります。
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「しそう森林王国」と称される
兵庫県宍粟(しそう)市にあり、
七つの名水が湧き出る一宮(いちのみや)町。
『播磨国風土記』に記され、
御形神社が鎮座する歴史深いこの地で、
善祥庵の黒まめ菓子はつくられています。
黒まめ菓子づくりにはおいしい水が不可欠。
黒豆の旨みや甘さを引き出してくれる
ミネラル分を多く含む水を探し求め、
私たちがたどり着いたのが一宮町でした。
鮎の清流として知られる揖保川の源泉に近く、
雄大な杉林に囲まれたこの地は、
まさに最適だったのです。
ゆたかな自然に磨かれた水をふんだんに使い、
ていねいに炊きあげられた黒豆は、
ふっくらとやわらかく、
ひときわ自然な甘さが感じられます。
黒豆のおいしさを引き出す最善の方法を。
“一宮の水”は、その答えの一つです。
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炊きあげ、蜜に漬け、乾燥させる。
善祥庵の黒まめ菓子づくりは実にシンプル。
少しの違いが美味しさに大きく関わるだけに、
すべてを機械任せにすることができません。
たとえば黒豆の選別。
機械で分けられた極大粒の黒豆は、
さらに人の手でひと粒ずつチェックされ、
品質の良い粒だけが選り分けられます。
蒸気で豆を炊きあげる炊き場も、
二日、三日と甘みを浸透させる蜜漬けも、
袋詰めにいたるまで、すべて手作業。
ていねいに、真面目に、
つねに最良の方法を見極めながらつくる。
それが、善祥庵のつくり方なのです。
こうして丹念につくられた黒まめ菓子は、
おもてなしのこころで販売スタッフがお届け。
人から人へ、手から手へ、
善祥庵のこころが伝わっていきます。